サクラダリセット前編/後編
河野裕の青春ミステリー小説を実写映画化した前後編2部作の前編。住人の半数が特殊能力を持つ閉ざされた街・咲良田。過去に体験したすべての記憶を保持する能力を持つ高校生・浅井ケイは、世界を最大3日分巻き戻す能力「リセット」を持つ春埼美空と行動を共にしていた。「リセット」後の世界では春埼自身の記憶もリセットされてしまうが、ケイの記憶はリセットされないため、2人が一緒にいれば世界を最大3日分やり直すことができるのだ。2年前、「リセット」の影響で同級生の相麻菫を死なせてしまったケイと春埼は、咲良田の人々の様々な能力を組み合わせることで相麻を蘇らせることができるのではないかと考えはじめる。主人公ケイ役を「ちはやふる」の野村周平、春埼役を「オケ老人!」の黒島結菜がそれぞれ演じる。前篇の鍵を握る能力者・魔女役に加賀まりこ。監督は「神様のカルテ」シリーズの深川栄洋。
以上、映画.comより(前編の解説) https://eiga.com/movie/85654/
アニメ化もされた人気作の実写映画化。Amazon Primeにて鑑賞しました。私は原作もアニメも未見の状態でしたが、オススメに出てきて気になっていたため、鑑賞いたしました。
↑原作も読んではみたい。。。
この映画をネットで検索すると「サクラダリセット 爆死」という言葉が出てきます。どうやら劇場公開時、劇場が閑古鳥を湧いたとのこと。。。
確かに原作が人気作だったとしても、キャッチーさにかけるポスター(主観ですが。。。)、あまり知られていない若手俳優陣、前編/後編に分ける構成といい、何となく爆死になるのも分かる気がします。。。
↑この予告編でヒットを目指すのは厳しいか。。。
それでも、面白い作品はありますし、本作も鑑賞後の感想としては、楽しんだ部分はありました。。。
正直、話をもう少し整理できたんじゃないかと思う部分はあります。。そして、整理が出来れば一本にまとめることができたんじゃないかと思うほどに、話の膨らみが少ないです。。。
監督は深川栄洋監督。個人的に同監督では同じようなアニメ化された小説原作ということで、「半分の月がのぼる空」が印象的です。
原作ファンからは色々言われているようですが、個人的には原作からのエピソードの取捨選択、再構成が上手く、オリジナリティも素晴らしい作品で、皆さまに見ていただきたい作品です。
↑まだ少年少女だった池松壮亮さんと忽那汐里さんのフレッシュな演技も必見です。
ただ、演者陣は今後の日本映画界を背負って立つ俳優たちが揃っており、それらの演技をみるだけでも価値ある作品となっております。主演をはる野村周平さんはもちろんのこと、ダブルヒロインの黒島結菜さんと平祐奈さんの神秘的な雰囲気。さらに脇を固める演者陣はさらに凄く、伊藤健太郎さん、玉城ティナさん、常松祐里さんと続きます。
これら俳優陣の演技が荒唐無稽な話に一定の説得力をもたらしているのは確かです。ただ、及川みっちーさんを筆頭とした大人たちの演技は形式的な演技が強く、この作品では向いてなかったと思います。
前編/後編に続く長さも、終わってみると、達成感が感じる部分があり、悪くないと思います。(一本でまとめられた思いますが。。。)
積極的に勧められる作品とは言いがたい部分もありますが、必見の価値ある部分もあります。興味ある方はぜひ。。。
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カメラを止めるな!リモート大作戦!
みなさまご存じ、「カメラを止めるな!」の番外編です。全員が外出自粛中の「今」が舞台になっている作品で、全編がリモートで撮影されたチャレンジングな作品でした。役者陣も当時の懐かしい方々が再集結、それだけでも楽しい作品となっています。
元々「カメラを止めるな!」もチャレンジングな作品で、日本映画でゾンビ映画という点に加え、37分間のワンカット、特殊な構成等、様々な点にそれらをブーストするストーリーテーリングが加わり、大爆笑必至の素晴らしい作品でした。
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番外編で作られた「ハリウッド大作戦!」も番外編ならではの緩さはありながら、同様なアイデアを一捻り加え、それでも面白いということを証明した作品だったと思います。
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本作でもアイデアや構成は健在で、お約束どおりの面白さを楽しめます。。。
そして何より本作の白眉と言えるのは、終盤のリモート飲み会のシーンでしょうか。。。映画を愛する人間だけではなく、その他全てのエンタメを愛する人々への熱いメッセージは感動モノでした。。。そしてそれは「カメラを止めるな!」シリーズの一貫としたテーマであることを再認識できる作品でした。。。
「カメラを止めるな!」含めて、連休中の「おうち時間」にぜひご覧ください。。。
サムのこと
死んだ元アイドルサム
(遠藤さくら)と同じグループにいた元メンバーたち。
サムのお通夜の席で解散後久しぶりに会う。思い出話に花が咲く、しかし誰も本当のサムを知らなかった。仲間を失った喪失感が希望へと変わる、前へ進む勇気を与える物語。
以上、公式ホームページより https://nogizaka46.dtv.jp/
現在、GW期間ということで無料公開されているドラマ。贔屓目に見なくても、今年を代表する青春ドラマになりそうな作品です。。。
原作は西加奈子さん。原作を読みましたが、日常を少しでも前へ歩いていけるような良い作品でした。そして、それを膨らませるだけの余地もある素晴らしい原作だと思います。
そして、その素晴らしい原作を映像化したのは森淳一監督です。前作の「見えない目撃者」は韓国映画のリメイクながら、オリジナリティ溢れるアイデアと役者陣の魅力が詰まった素晴らしい作品でした。
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今回の原作からもかなりオリジナルを入れており、それが彼女たち乃木坂46四期生に落とし込み易いものとなっております。。。
そして作品全体として原作の良さを考えつつ、アイドルという存在がこの作品を造り上げるにあたっての意味を考え抜いている作品だと思いました。
ドラマのラストは、原作と同じようなラストとなっておりますが、より前向きな印象をもちます。それはアイドルがこの作品をドラマ化する意味を考え抜いた結果なのかなと思います。
カッコ悪い彼女たちの「青春」と喪失と呼べないほどの「死」、そして「希望」の物語。「おうち時間」にぜひご覧ください。。。
眉村ちあきのすべて(仮)
自ら会社「会社じゃないもん」を設立し、セルフプロデュース型の弾き語りトラックメイカーアイドルとして活動している眉村ちあきの映画。密着ドキュメントとして始まりながら、フィクションも交え、ジュブナイルSF、サスペンス、青春映画、冒険活劇などなどさまざまなジャンルを取り込んでカテゴライズ不能な一作に仕上がった。気鋭のミュージシャンと若手映像作家がコラボレーションする「MOOSIC LAB 2019」で上映され、観客賞、審査員特別賞、ベストミュージシャン賞、女優賞を受賞。2020年4月に、「MOOSIC LAB 2019」上映版(65分)よりも10分長いバージョンで劇場公開。
2019年製作/75分/G/日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS 以上、映画.comよりhttps://eiga.com/movie/92442/
眉村ちあきに密着したドキュメンタリーのはずが…カテゴライズ不可能な映画『眉村ちあきのすべて(仮)』予告
STAY HOME MINI-THEATERにて鑑賞しました。このような状況のなかでアイデアをもってミニシアターに還元するのは素晴らしいことだと思います。
https://stayhome-minitheater.com/ 以上、リンクです。ぜひご覧ください。。。
私自身は眉村ちあきは未体験でしたが、劇場のチラシで一目惚れしていた作品。こういう状況になりましたが、観れて良かった作品でした。
ストーリー自体は多ジャンルに渡っていて、全てのストーリーが上手くまとまっていたり、間違いなく「面白い!」と言えるストーリーはあまりありません。。。
それでも、バラバラの物語をまとめあげ、この映画を保たすのは、「眉村ちあき」という圧倒的な存在(異物感)と、彼女が奏でる素晴らしい楽曲たちだと思います。
眉村ちあき/ピッコロ虫(Piccolo Mushi / Chiaki Mayumura)
それとタイトルの「(仮)」の意味。映画を観てどういう意味合いなのか考えていましたが、その意味合いが分かる瞬間は感動的でした。
色々な世界へ連れていってくれるという意味で、これこそ「映画」な作品だと思います。一気に眉村ちあきさんの大ファンになりました。。。
眉村ちあきさんの曲を聴いてて、良いなと思えた曲です。。。ぜひ。。。
実写版「映像研には手を出すな!」と英勉監督について
アイドル好きな私、もちろん実写版「映像研には手を出すな」は欠かさずに観ています。
関東だと現在4話まで放送中。簡単に言うとアニメ好きの人たちがアニメーションを造るドタバタコメディ
アニメ版は途中まで観ています。アニメ版は大傑作級の作品だと思ってますが、どうしても坂道系バラエティの裏番組だったので、観づらい作品でした。
原作どおりの雰囲気をもったカリスマ読者モデル兼アニメーター志望の水崎氏役山下美月さん。難しい役ながら全く違和感のない極度の人見知り兼設定屋の浅草氏役斎藤飛鳥さん。どちらも抜群の演技をしています。。。
そして、原作とちょっと違うけど、抜群の存在感を示しているのは、金に執着を見せる女子高生兼プロデューサーの金森氏役の梅澤美波さんです。原作の圧倒的な存在感をそのままに、原作よりさらにキュートにコミカルに魅力的に、演じております。。。
監督を務めるのは英勉監督。「貞子3D」や同じ乃木坂絡み「あさひなぐ」の監督です。個人的には賛否両論ある監督さんですが、作品内の美術の完成度を高くする事と役者陣をコミカルに魅力的に魅せることが得意な監督だと思っています。。。
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その中で個人的に英監督でドはまりして、今回の「映像研」にそのまま影響をもたらしていると思われるのは実写版「賭けグルイ」です。
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主演の浜辺美波さんを筆頭とした若手役者陣の熱演とそれに説得力をもたらす完成度をもった美術。そして原作そのものがもつストーリーの面白さ。どれをとってもたまらない作品です。これは必見です。。
特に映画版は追加になった映画オリジナルキャラ役の福原遥さんや宮沢氷魚さんたちの熱演もあり、素晴らしい作品となっています。
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実写版「映像研には手を出すな!」の映画版は、今回の騒ぎで延期となってしまいました。。早く公開になってもらいたいです。。
早く元の日常に戻りたい。。。映画「賭けグルイ」は観てください。。。
ウインド・リバー
アメリカの辺境を舞台に現代社会が抱える問題や現実をあぶりだした「ボーダーライン」「最後の追跡」で、2年連続アカデミー賞にノミネートされた脚本家テイラー・シェリダンが、前2作に続いて辺境の地で起こる事件を描いた自らのオリジナル脚本をもとに初メガホンをとったクライムサスペンス。第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞。主演は「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナーと、「アベンジャーズ」シリーズのエリザベス・オルセン。ネイティブアメリカンが追いやられたワイオミング州の雪深い土地、ウィンド・リバーで、女性の遺体が発見された。FBIの新人捜査官ジェーン・バナーが現地に派遣されるが、不安定な気候や慣れない雪山に捜査は難航。遺体の第一発見者である地元のベテランハンター、コリー・ランバートに協力を求め、共に事件の真相を追うが……。
2017年製作/107分/G/アメリカ
原題:Wind River
配給:KADOKAWA 以上、映画.comよりhttps://eiga.com/movie/87616/
おうちタイムが多いので、映画をおうちで観ることが多いです。今日観たのはテイラー・シェリダン監督「ウインド・リバー」です。劇場で観たかったけど、観れなかった作品です。
テイラー・シェリダンさんの作品は脚本作含めて、起こっている事象に対して距離感をもった目線が好き。その距離感でしか感じえない感動があるということを考えさせられる作り手だと思います。。。
今回の映画では雪に閉ざされた閉塞感をもった世界がさらにその距離感や目線を強める効果をもたらしていました。。。
起こる事件に対しての回答はそこまで高度なものではないけど、それが逆に辛かったり、悲しかったり。。。
主演陣のジェレミー・レナーとエリザべス・オルセンはアベンジャーズコンビで抜群の安定感でした。。。
今更ではございますが、おうち時間で余裕ができた際にはぜひ。。。。
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ポエトリー・エンジェル
リングの上で自作の詩を朗読し、どちらの言葉が聞き手の心に届くかを判定して勝敗を決める「詩のボクシング」を通し、成長していく人々の姿を描いた青春エンタテインメント。「合葬」「ディストラクション・ベイビーズ」の若手個性派俳優・岡山天音と、「non-no」専属モデルで映画「暗殺教室」などにも出演した武田玲奈が主演を務める。高校卒業後、実家の梅農家で働く玉置勤には妄想癖があり、自分の妄想を発揮できる場所を探し求めていた。ある時、声と言葉のスポーツである「詩のボクシング」の存在を知り、興味を抱いた玉置は、「詩のボクシング教室」に通うようになる。教室にはラッパーや暗そうな女性、年金暮らしの老人などクセのある面々が集まっていたが、そこへ、ある悩みを抱えたひとりの女子高生が加わり……。インディーズ映画の登竜門として知られる田辺・弁慶映画祭の第10回開催を記念して製作された長編作品。監督・脚本は、「チキンズダイナマイト」「独裁者、古賀。」など個性的な作品を発表し続けている俊英・飯塚俊光。 2017年製作/95分/G/日本 配給:アークエンタテインメント
以上、映画.comよりhttps://eiga.com/movie/85381/
Amazon Primeにおいて気になっていた作品なので鑑賞。
ラストに向けて、映画全体が爽やかさに満ちていくようなような映画でした。
「詩のボクシング」っていう競技と内向的な少年少女の相性が良いです。。
妄想癖があるヘタレな男を演じさせると右に出るものをいない。岡山天音さん。。。
武田玲奈さんは作品に出たときのヒロイン力が半端ない女優さんだと思ってます。「電影少女」も「監獄学園」も、その他色々な作品で出ているけど、どれも結構印象に残る。
観てよかった作品でした。。。時間がある際にはぜひ。。。
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